
所沢の『人』
リーズナブルでも
高級ワインに匹敵するものを―。
コスパに優れたワインを取り揃えています。
Wine shop 115KITADAYA北田屋本店
北田直紀さん

「北田屋」の歴史とともに、自身の過去を振り返る5代目店主北田直紀さん。

ノスタルジックな雰囲気が漂う1980年頃の「北田屋」。
1.「北田屋」をリスタートさせるために
「北田屋」は、明治7年(1874年)から埼玉県所沢市東狭山ヶ丘で商売しており私が5代目になります。4代目である父が「所沢にワインが売れる店をつくりたい!」と平成元年に店舗を建て替えし、ワイン専門店としてリスタートしました。創業115年目であったことから「115北田屋」と命名し、さらに平成20年に店内を改装した際に、「WINE SELECT」を店名に冠しました。長年かけてセレクトしたワインが豊富にあるということ、また「良いワインをお選びいたします」というメッセージを込めた名前です。
以前の「北田屋」は、酒以外にもパンや缶詰、日用品等を販売していましたが、コンビニやディスカウントショップが台頭する中で、北田屋が生き残るには「ワイン」しかないだろう、という考えに至ったのです。

「北田屋」の歴史とともに、自身の過去を振り返る5代目店主北田直紀さん。

ノスタルジックな雰囲気が漂う1980年頃の「北田屋」。
高校卒業後、店を継ぐべく、当時大阪府吹田市にあった「酒販専門学院」という専門学校へ通いました。ユニークな専門学校で、基本的な授業を3ヵ月、それを終えるとすぐに茨城県水戸市の酒屋で丁稚奉公をしながら実施訓練。そこで1年間、酒屋運営の大変さを勉強しました。商売をする上でいかに他店との「差別化」が図れるかを学んだのと同時に、お店の個性を出すためにもワインのことを追求しなければ、という考えに辿り着きました。
その後「北田屋」で仕事をしながら、さらに2つのワインスクールへ通い、平成6年、私が23歳の時にソムリエの資格を取得しました。