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住協の住まい情報

バインディングの取り付け。各工程をそれぞれのプロフェッショナルが責任を持って製作します。

製作中の君島さん。

3.木材、力木によって音質は変わる。

櫻井高額なギターは何が違うか?といえば、それは木のクオリティです。希少な木材を利用すればそれだけ値段も高くなっていきます。河野ギターでもいくつかの価格帯で商品をラインアップしていますが、音の違いを一言で申し上げるとすると、それは透明感であると言えます。高いギターほどノイズが少ない。木が元々もっているクオリティの高さは勿論、良いギターを生み出すため、乾燥の工程もしっかりと時間をかけ行います。その結果、極論すれば、木の繊維だけが残る為、良いギター、良い音になるのです。

バインディングの取り付け。各工程をそれぞれのプロフェッショナルが責任を持って製作します。

君島同じ品質の材料は、同じ価格では年々買えなくなってきますね。ギターに限らず、ピアノであったり、バイオリンであったり。楽器を作りたいという製作家というのは、こぞって良い木を買いたがりますので、50年前に買えた品質の木材は、同じ価格では買えないということになります。

櫻井一本の木の一番太い所からコントラバス、チェロ、ギター、バイオリンというように木材は利用されます。さらに細くなった所で力木をとります。木は捨てる部分が無いのです。力木とは表面板の裏に貼ってあるのですが、力木の貼り方により音が変わります。もちろん、製作家によっても力木の貼り方が違います。また、力木は薄くて弱い表坂に弦の張力に耐える強度を持たせるという役割も果たしています。クラシックギターという楽器は、6本の弦があり、約40キロの力で引っ張っられている為、力木が無いと反ってしまうのですね。その他の力木に関しては、音のバランス、音質、音量のためにあります。同様にネックも、40キロでいつも引っ張っていたら反ってしまいます。ネックも張力に抵抗するため、硬い木材である「黒檀」を入れております。

製作中の君島さん。