素敵な音色を聴かせていただきました!
4.ギターの一番良い音は、生きている間には聴くことは出来ない。
櫻井楽器は、時間が経過すると共に、良い音になっていきます。雑音が消え、余分なものが取れ、木が振動しやすくなる。そうすると音が澄んでいくのです。典型的な例で言えばストラディバリウスかと思います。何百年も経過し、良い音になった。バイオリンはああいった立体構造になっているので200年、300年と持ちますが、ギターはまだ歴史がそこまで無いので、どの程度持つか、どんな良い音に育つかわからないですね。
君島先代や桜井が製作したギターの音色がどう変化していくかが楽しみです。
櫻井先代が製作した1950年代のギターは本当に良い音なんですよ。だから楽器作りは代々続けていかないと本当の意味で継承できないのではと思います。
君島イベント等でギターの調整、クリニック等を行うのですが、同じ年代の同じ種類の楽器でも「弾かれているギター」と「弾かれていないギター」では音色に雲泥の差が生まれます。ちゃんと毎日練習しているような人のギターは、5年で見違えるような楽器になるのです。ですから、それが積み重なれば別物の楽器になり得るのです。
櫻井化けてゆきますね。でもそれはギターに「基礎学力」があるから変わってゆくのです。「基礎学力」が無ければ良くはならない。だからこそ私達は良いギターを作らねばいけないのです。
素敵な音色を聴かせていただきました!