3.地域の人に親しまれるドイツのパン。

Ke-yaki Kitchenの中で人気のパンは、時期や地域によって違うんです。隣町とはいえ、入間と狭山で好みが違うみたいです（笑）。シナモンレーズン＆クルミブレッドは甘いパンで、人気です。他にも、はちみつ味クルミパンは、クルミが好きな方々が良く購入してくださいます。日本の香辛料が入っているんですよなんてお話をすると興味を持ってくださいます。この二つが今の時期は人気です。お店に出す前にお取り置きで売れてしまうのは、オリーブ・ブレッドです。オリーブが入っているお野菜系のパンで、「おかずパンです」と紹介しています。微妙な塩加減が、お客様には好評のようです。

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クリスマスシーズンだとシュトレンが一番人気です。8年前はシュトレンは認知度が低いパンだったのですが、近年は6月や7月のだいぶ早い段階から、「クリスマスシーズンはシュトレン販売しますか？」なんてお声もいただくようになりました。日本だとシュトレンをお菓子のように思う方も多いのですが、ドイツではパンなんです。最近ではケーキのような形で販売しているところもありますが、ケーキなどの感覚で食べると、私共のシュトレンは、違うものに感じてしまうかもしれません。「うちのシュトレンはパンで、ドイツのおせちのようなものなんです！」とお客様にお伝えすると、「えぇ～！」と驚かれます（笑）。シュトレンは糖分がある為か、日持ちがとても良いので少しずつ食べることが出来るんです。

取材時に気になって購入させていただいたシュトレン。とても美味しかったです。

主人はドイツ系アメリカ人で、血筋はドイツ、生まれも育ちもアメリカです。食べ物に関しては、自分では意識していなかったみたいですが、家族が食べていたものが自然とドイツの食べ物だったようです。中にいる人は当然気づきませんよね、関西ではたこ焼きでも、関東ではもんじゃが当たり前のように。ドイツ人に手料理をふるまった際に、「ドイツの食べ物だ」と言われて初めて、自分が食べていたものがドイツの食だったことに気が付いたみたいです（笑）。お客様の中にはドイツ人の方もいらっしゃり、うちのパンを好んでご購入くださいます。他にも、ドイツ製法でハムやソーセージを作っていらっしゃる、『ゼーホフ工房さん(新所沢)』に合うパンとお客様が言ってくださいます。そういった繋がりや、お客様のお声がやる気につながっています。

お客様がプレゼントしてくれたという手作りの刺繍(右)美穂さんが手作りされた刺繍(左)