4.人気の動物たち。

ペンギンやミーアキャットのほかには、カピバラやコツメカワウソが人気です。特に、気持ちよさそうに温泉につかるカピパラは人気が強く、一人でカメラを持ってこられる大人の方もたびたび見受けられます。ほとんど動くことなくまったりとしているのですが、見ているだけで癒されるみたいです。顔をよく見ると、ちゃんと水中に適応したつくりをしているのが分かりますね。耳と目と鼻がワニのように一直線の位置に並んでいるのが特徴です。

また、現在開催期間中のサル山の温泉も人気のイベントです。ガイドさんが観客の近いところでクイズ形式の解説をしてくれるので、水族館のイルカショーよりも親近感があって、お子様も参加しやすいのだと思います。話しているガイドさんに次々と質問を投げかける子どもたちの姿が微笑ましいですね。

5.動物園で働いていて、大変な仕事。

智光山公園のこども動物園に来る前は、30年間埼玉こども動物自然公園で勤めていました。その頃はコアラなど動物飼育が主な仕事でしたが、ここでは人材育成をしています。あとは園内を巡回しながら、危険性がないか、老朽化している設備はないか、といったことを毎日点検しています。

これは動物園に限る話ではないが、仕事って大変ですよね。
大切なのは、それを楽しんでいるかどうかだと思います。私の場合は楽しんでいるので、その点は良かったと思っています。
そんな中でも人材育成には苦労しています。動物と違って感情がより複雑だからです。動物園の動物たちは、しっかり観察しているといろいろなことが見えてきます。人は、今見えていることがすべてとは限りません。相手を慮りながら長所を伸ばすようにしていかなくてはなりません。個体を把握しながらの対応は難しいですね。