「頑張って登った峠からの景色は格別ですよ。サイクリングは暮らしのクオリティが向上する」と、戸津井さん。
写真提供:Over-Do
生活のクオリティ向上のために自転車を。
以前、私は体調を崩してしまい自転車に乗れない時期がありました。運動もできず、美味しい食べ物をたくさん食べてしまった結果、今の体重より16キロほど太っていたことがあります。選手時代は体脂肪が10%を切っていたのですが、20%後半位まで増え、外に出るのも億劫になってしまうほどでした。
そんな私が痩せよう!と、1時間のママチャリでのサイクリングから自転車を再開しました。しかし人間そんなにすぐ痩せる訳ではありません。効果が見えてこないので「もういいや」と諦めかけました。でも「痩せるため」という考え方を変えて「美味しいものを食べに行こう」といったようにモチベーションを管理するようにしました。この頃はロードバイクで走っていましたが、走った以上に食べていたかもしれません(笑)。
でも、とにかく楽しむことを重点に置いた結果、サイクリングが継続できたのです。すると、だんだん筋肉が戻り、一気に体重が減っていきました。基礎代謝が上がり、有酸素運動を効果的にしたと言えます。また、サイクリングをしていると面白いくらいにストレスがなくなっていくんです。峠や丘を登った翌日は体は疲れているのですが、嫌な疲れではなく、不思議と仕事がはかどる感覚があるんですよ。
「頑張って登った峠からの景色は格別ですよ。サイクリングは暮らしのクオリティが向上する」と、戸津井さん。
写真提供:Over-Do
すると今度は生活のクオリティが上がっていくのです。ご飯が美味しく味わえたり、よく眠れるようになり、幸せを感じる。暮らしのクオリティ向上のために自転車を買う、という理由もあって良いのではと思います。