時の想いが受け継がれてゆく街川越に暮らす―。

自転車屋台で生まれたエピソード。

川島さん 2018年5月に「COFFEE POST」をスタートさせ、これまで様々な出会いやエピソードがあるのですが、一番助けられたなと思うのは、手作りのお弁当や差し入れですね。特に奥様世代が持ってきてくださいました。温かく人情味のある方が多く、本当にありがたい出来事でした。


関原さん 昨年「第4回 川越コーヒーフェスティバル」という川越を中心に、全国各地の珈琲店が出店するイベントが蓮馨寺で開催された時の話です。自分達も参加させていただいたのですが、様々な珈琲が飲み比べできるので、やはり有名店にはお客さんがずらりと並ぶのです。そんな中、差し入れの量は自分たちがNo.1でした（笑）。


川島さん 差し入れ用のテーブルを置いたくらいですしね（笑）。

関原さん お客さんが自転車屋台の出店場所などを紹介してくださることが多くて助かっています。「COFFEE POST」は様々な場所に出向くので、当然お客さんは毎回異なるのですが、それぞれの場所のお客さんが「あそこでやってみたら？」といったように、出店場所を紹介してくださるのです。お客さんと、場所を貸してくださる方との信頼関係が構築されているからこそ、スムーズに話が運びます。お客さんのおかげで随分と出店場所が増えましたね。


川島さん 鐘つき通りにあるスターバックスの真横に出店しています。初回出店時に、スターバックスさんにご挨拶に伺った時、たまたまマネージャーさんがいらっしゃったんです。後からスタッフさん全員を連れて「COFFEE POST」に珈琲を買いに来てくれたんですよ。「どうやって淹れるんですか？」「ハンドドリップを教えてください！」といったやり取りもあり、嬉しかったですね。

関原さん 逆に、自分達の休憩時間に甘いものが欲しくなってスターバックスさんへ買い物をしに行ったり、トイレをお借りしたり（笑）。珈琲店同士って結構仲が良いと思いますね。横で出店できてありがたいです。また、お客さんからはスタバに挑んでいるように思われていることもあります（笑）。ファイトあるねえ！いいねえ！なんて言われることも。


川島さん そうやって楽しんでもらえるなら、それはそれで良いかなと（笑）。