入間市環境経済部商工観光課 観光担当
遠山 賢太さん

商工観光課

商工観光課には、私の所属する「観光担当」の他、「商業担当」、「工業・労政担当」と三つの管轄があります。「観光担当」ではその名の通り観光の振興に関する業務を、「商業担当」では商業団体や中小企業の融資に関する業務を、そして「工業・労政担当」ではハローワーク及び内職相談など労政に関することを管轄しています。さらに令和４年度からは、組織編成により、「商工業・労政担当」、「観光担当」「新産業創造担当」の３担当となり、「新産業創造担当」では企業誘致の推進に力を入れていれてまいります。

観光担当の主な仕事

コロナ禍以前では西武鉄道と共催したウォーキングイベントや、「入間万燈まつり」の出店などを人を集めることが多かったです。その他にもアウトレットなどの商業施設で狭山茶をPRするイベントであったり、「ダイア５市」と呼ばれる近隣市（入間市・所沢市・飯能市・狭山市・日高市）と連携したイベントも開催しています。また入間市は相撲の文化が根付いている地域で、「わんぱく相撲」における子どもたちの参加率が全国でもトップクラスです。
毎年秋になると「春日野部屋」が合宿稽古に来られて、市民体育館で公開稽古を行ったり、商業施設でのトークイベントに参加してくださっています。また観光担当には、入間市をテレビ番組や映画のロケ地として活用していただく「入間市ロケーションサービス」という業務があり、今年度はその一環として映画「ラストサマーウォーズ」の撮影協力を担当させていただいております。
商工観光課の仕事は法律で縛られている業務が少なく、裁量が要求される業務が多くあります。行政ではありますが、比較的民間企業の性質に近い部署のではないかと感じます。
令和４年度は、市の認知度向上に繋がる様々な施策を実施していきたいと思います。例えば市民の意識調査で入間市の魅力に挙げられる「狭山茶」や「茶畑」などに関連する大きなＰＲ事業を進めていく予定です。

入間市の魅力

先ほどお話しました通り、狭山茶や広大な茶畑は魅力的です。「狭山茶」という名前ではありますが、入間市は狭山茶の生産量が第一位で、栽培面積も第一位です。茶畑の雄大な景観も相まって、入間市の最も大きな魅力となっています。
また、交通の利便性に関しては、圏央道が開通したことによって国道16号と入間ICが接続され、公益的な交通網が形成されました。近年ではアウトレットをはじめとする大規模な商業施設の建設が続いており、都内からお車でお越しになる方も多いです。実際に埼玉県の観光入込客数調査でも、入間市は比較的上位に入っています。ただ、そういった面が魅力として挙げられる一方で、アウトレット等の商業施設にお車で訪れる方は、他の観光スポットに立ち寄らず、市内を周遊していただけないという課題もあります。市としては「旧石川組製糸西洋館」や「旧黒須銀行」等の文化財にも注目していただきたいと思います。市内を周遊していただく策を、事業をとおし引き続き検討してまいります。

入間市の暮らし・伝統・文化について

私は入間市在住なのですが、スーパーが豊富であったり、周辺施設が充実しているなど、生活しやすい環境が整っていると感じます。また、入間市は待機児童が大変少ないです。私自身は子どもを持つ親ですが、子どもを育てる親にとって、大きなメリットと考えます。

入間市の暮らしについて詳しく知る

入間市の文化について、まず挙げたいのは、映画「ラストサマーウォーズ」のロケ地にもなった「旧石川組製糸西洋館」です。公開日をもうけて一般の方々に観覧していただいたり、ラストサマーウォーズをはじめとした映画やドラマ、ミュージックビデオなどのロケ地としても多く活用されています。知名度も高く歴史的な建造物でもあるので、入間市の観光スポットとしては大きなものです。

入間市の歴史・文化について詳しく知る

ラストサマーウォーズについて

ラストサマーウォーズでは、市の景観がロケ地として多数登場します。市の知名度の向上や観光誘客にもつながるため、行政としてはもちろんですが、私個人としても積極的にPRに取り組んでいきたいと考えます。具体的なことを申しますと、市民を中心とした「応援隊」を結成して、SNSでの情報発信を行ったり、市報での特集記事の掲載やPR用の横断幕の作成、市庁舎での特集の展示などの実施を検討しています。
また、6月に市内での先行公開が決定しています。そこでは市内の小学校6年生の児童に、ラストサマーウォーズを観覧していただく事業を計画しています。児童の移動には、映画館への移動に使う移動手段として貸し切り観光バスを使う予定です。そういった事業者への支援も兼ねています。

ラストサマーウォーズの魅力

ほぼ全編で入間市の景観を使う映画は「ラストサマーウォーズ」が初めてです。入間市民にとっては見慣れた日常の風景が、映画という形で生まれ変わって大きなスクリーン上に映し出されます。入間市民は、入間市の新たな魅力を発見できるのではないでしょうか。また、市外の方がこの映画を見た際には「入間市っていいところなんだね」といった風に、良い認識を持っていただけるのではないかと思います。
様々な立場の方の思いが集結して、「ラストサマーウォーズ」という一つの作品になっています。入間市民をはじめとして、子どもたちや大人の方々、いろいろな人に見ていただきたいです。