入間でひとと会う
入間市を舞台にした映画『ラストサマーウォーズ』にご出演!
埼玉県出身であるお二人はどんな想いで撮影を終えたのか。
舞台挨拶のレポートと併せて、住協独占インタビューをご紹介
2022年5月14日入間市産業文化センターにて、入間市を舞台にしたご当地映画『ラストサマーウォーズ』の完成披露試写会が行われました。観客席には、入間市に住む一般の方々も親子でたくさんご来場し、コロナ対策を万全にされた会場は賑わいを見せました。登壇されたのは、監督である宮岡太郎さん、入間市長の杉島理一郎さんと、スペシャルゲストの櫻井さん、伊東さんです。
櫻井さんは埼玉県鶴ヶ島市出身、デビット伊東さんは家庭の事情で長く入間に住まわれていたということで、撮影を通してそれぞれが感じる部分も多かったそうです。入間市を舞台にした映画についてコメントを求められた伊東さんは「いやー、やっと来ましたかって感じです。だって入間市ですよ?入間市で撮影が出来るの最高じゃないですか。芸能世界へ入って35年以上になりますけど、何回考えたことか。入間市ってどこ?って聞かれちゃうんだから。こういう形で世の中に発表できることはすごく嬉しいです」と積念の想いを述べ、オファーが来た時の様子についても「台本がくる前にOKしました。台本が来て、『え?この台本じゃちょっと』って言いました」と冗談も交えて会場に笑いを誘いました。鶴ヶ島市の実家から撮影に通っていたという櫻井さんは、「鶴ヶ島市から入間市へ毎日のように通っていたので、『なんか懐かしいなあ』って思って嬉しかったです」と仰っていました。司会者から「ふるさとを改めて考えるきっかけの作品になりましたか」と聞かれた伊東さんは、「そうですね。形に残ることがすごく嬉しいです」と答え、それに対し櫻井さんも「嬉しいです」と共感の声を述べていました。
鶴ヶ島市運動公園
埼玉県営 彩の森入間公園
舞台挨拶が終了したあとは、住協の独占インタビューにもお時間を頂きました。好きな映画のこと、子ども達や子育てをする親たちへの想い、そして、これから映画を観る方や、入間市の皆さんへもメッセージを頂きました。
櫻井さん:『ゴースト(1990年)』が大好きなんです。デミ・ムーアの出ている。
伊東さん:いいですねえ。ろくろ回しちゃいますね。
櫻井さん:そうそうあのシーン。私もされたいなと高校生の頃思っていました。
伊東さん:あ、それは無理ですね。
櫻井さん:あはは、無理でした。
伊東さん:僕は『スティング(1973年)』って映画ですね。皆さん分かるかな。ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンの出ている。詐欺師の話なんですけども、最後の最後までどんでん返しがあるっていう。映画の煌めいた世界を教えてくれたのが『スティング』だったので、今もそれは変わらないです。
櫻井さん:今の子どもたちって、どうしても「危ないことしちゃ駄目よ」って言われ続けちゃうんですね。なのでそれに流され過ぎずに、一度立ち止まってみて、自分がどういう風にしたいか、どう将来を描くかということを考え、自分の為に時間を使ってもらいたいなって思っているので、頑張って欲しいなと思います。
伊東さん:子ども達が自分の力で物事を切り拓くということは非常に難しいと思うんですよね。でも、そのきっかけを渡してくれるのが大人達と思うんです。僕は今55歳なんですけど、引継ぎの歳だと思っているので、僕たちが先輩達の矢面に立って、子ども達への引継ぎをして。どうやって夢を渡していくか。子どもの時に想像力とか夢や希望って生まれると僕は思うんですよ。それを削がないような教育を大人の皆さんにして欲しい。そして、なんでもチャレンジして欲しい。失敗してもそれは財産なんだから。それが僕の子どもたちに対してのメッセージです。
櫻井さん:すごく胸に沁みました。失敗させなきゃいけないって分かっているのに、それでも失敗させられない親心があるんですね。なんで親って分かっているのに変わっていっちゃうんだろうって。
伊東さん:失敗しないと、先が見えない。
櫻井さん:そう、覚えられないんです。なのに、失敗させてしまって子どもが困る姿を見たくないというこだわりが出てきちゃうんですねえ。
伊東さん:僕の場合はきっと、芸能界だけでは分からなかった。ラーメン屋さんもやっているんで、スタッフの中では一番年下の子は15歳からやっているんですけど、この子たちって両親がいなかったりとか、施設に入っていたりとかあって、じゃあうちが預かりますって親心で引き取っているんですよ。でも失敗をしないように、無難にやればやるほど、何も残らないんですよ。その子にとって。だから僕はその子達が洗い場に入る前に、必ず横から「洗い場だけでいいのか?」って質問をするんですよね。ラーメンを作りながら。「自分で考えて行動して、次の場所へ行かないのか?そこに居ていいのか?」って投げかけるんです。「俺はこうじゃないか、いや、こっちじゃないか」と常に考えて行動して、選択権をどんどん自分で作っていくことによって、形が掴めると思うんですよ。だから失敗をさせるんです。いっぱい。でも失敗をした時に僕は絶対に怒らない。「ああいいね、いい失敗だね」って言う。でも次に成功させるような努力はもちろんします。
櫻井さん:すてきな考え方です。
伊東さん:預かりましょうか?娘さん(笑)
櫻井さん:ぜひ(笑)私の考え方を植え付けてしまったので…。とまあそこは、見習いながら親として成長したいと思います。
伊東さん:そうですね、僕らが変わるべきだと思います。まずは。
櫻井さん:この映画はピュアで、とてもキラキラした少年少女たちが活躍しています。そこからパワーを貰えたり、大人目線でも子どもとの距離感をかんがえさせられるようなメッセージ性のある映画にもなっています。ぜひ映画館の方へ足を運んでみて頂けたらと思います。どうぞよろしくお願いします。
伊東さん:今回の映画は、本当に子どもたちが生き生きとしています。夢や希望を持って前を向いています。皆さんの前を向いた物語、一緒に応援しています。
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