入間でひとと会う

ティーポットイラスト

三ツ木正充さん(写真左)とご家族・従業員の皆様

三ツ木正充さん(写真左)とご家族・従業員の皆様

狭山茶の製造・販売
『三ツ木園製茶株式会社』
代表取締役社長 三ツ木正充さん

狭山茶とともに育ってきた。
これからも多くの方に狭山茶の魅力を届けていきたい。

茶畑の広がる金子地区にある『三ツ木園製茶株式会社』

私は生まれも育ちも入間市で、物心ついた頃から両親と一緒にお茶を作っていました。子どもの頃は他の農業との兼業で生計を立てていましたが、茶業の生産基盤の充実と規模拡大のため『三ツ木園製茶株式会社』を設立しました。

三ツ木茶屋園外観

三ツ木茶屋園内観

奥深い狭山茶の魅力とは

これまで、多くのお茶の産地を視察してきましたが、私は狭山茶が一番おいしいと思っています。同じ品種を使っていても、生産する地域が異なるだけで味の深さ・濃さ、香りの強さ、のど越しが違います。こういった違いが出るのは、入間市や狭山市が『土壌や風土がお茶作りに適している』地域という理由が大きいと思います。
お茶はどれも同じではありません。新茶や二番茶などの茶葉を摘む時期、栽培の技術、畑の良し悪し、製造技術といった、品質の違いが価格の違いになります。「やぶきた」「さやまかおり」「ふくみどり」等の品種によっても異なるのですが、高級茶は風味、甘味、旨味が違います。当園では7種類の品種を栽培しているので、飲み比べると違いを実感してもらえると思います。

狭山茶と狭山茶ようかん

陳列された狭山茶

狭山茶が地域の名産となった理由

狭山茶はその味が認められ、入間市、狭山市、日高市、所沢市などで生産量が増えるにつれて「狭山茶ブランド」が浸透していきました。時代背景もありますが、農家にとって、お茶の生産は効率が良かったという理由もあったと思います。これまでの私たちの活動が『狭山茶の普及に貢献してきた』という自負があります。

注:狭山茶の歴史は入間市博物館
ホームページにてご覧いただけます

栽培・加工・販売までの一貫体制。実は紅茶も作っています。

1年で一番忙しいのは今です(笑) 【注:取材日は5月】新茶の季節である4月~5月は良いお茶ができたかどうか、毎年心配になります。会社を創業した頃は機械の能力が低く、1か月位、夜遅くまでお茶を作っていましたが、今は技術の進歩によって2週間程で終わるようになり、苦労は減りました。現在は当園で栽培・加工した紅茶も作っていて、関越自動車道『三芳SA』等でも販売しています。紅茶も人気商品で、私はそれまで緑茶一筋だったので「紅茶もこんなに愛されているんだな」と感銘を受けましたね。

製茶工程の一部

製茶工程の一部を見学させていただきました。

製茶途中の新茶

新茶のいい香りが漂っています。

狭山茶で作った和紅茶

狭山茶で作った和紅茶。

テレビでたびたび紹介される『狭山茶ジャム』と『紅茶ジャム』

オリジナル商品の『狭山茶ジャム』と『紅茶ジャム』が人気です。お茶のジャムを作っているのは、このあたりでは当園だけだと思います。店頭やJAいるま野の農産物直売所、当園のオンラインショップで購入できます。
『狭山茶ジャム』はいくつかのテレビ番組で紹介されたことがあるのですが、放映後に20組位のお客様が購入されていきました。反響の大きさに驚きましたね。こういった商品を通じて『お茶って飲むだけじゃないんだよ』ということを、もっと多くの方に知ってもらいたいです。

三ツ木園製茶さんのオンラインショップで購入できます。

三ツ木さんご夫婦が語る入間市の魅力

一番の魅力は広大な茶畑です。朝、畑に出ると、茶畑の緑色がとても爽やかで、まるで自分が景色に溶け込むような不思議な感覚になります。また、入間市の人々はご近所同士の触れ合いというか「困ったときはお互い様」という助けあいの気持ちが強いです。そういった部分に支えられて、ここまでやって来られたと思っています。
入間市は加治丘陵や狭山丘陵といった自然があり、住みやすい、生活しやすい地域です。東京に出かけるときのアクセスが良いのも魅力ですね。アウトレットやコストコができて入間市が有名になったおかげで、遠方から来てくださるお客様も増えました。

三ツ木さんご夫婦

三ツ木さんご夫婦

お茶摘みの様子

茶葉摘み。多くの人の協力で、おいしいお茶が楽しめます。

映画『ラストサマーウォーズ』について

昨年、宮岡監督が来店されて「こちらで撮影をさせてほしい」とオファーをいただきました。都会的な店舗じゃないところが映画のイメージに合っていたみたいです。撮影中は子役の子ども達や親御さん達とお話しました。子ども達の印象は、言葉遣いや挨拶がとてもしっかりしていて、小学生とは思えないほどの礼儀正しさに驚かされました。
『ラストサマーウォーズ』は入間市を盛り上げよう!という気持ちを感じる映画なので、ヒットしてくれたら嬉しいですね。狭山茶のPRもでき、この映画に協力できて嬉しく思います。

三ツ木さんオススメ、緑茶を使った料理

緑茶を使って炊いたご飯がオススメです。お水の代わりにお茶を使って、お米を炊きます。残った茶殻を混ぜて、お好みでお塩を少々。シンプルな料理ですが、お茶の香りや風味が楽しめます。

住協のブログで料理レポート掲載中です

三ツ木園製茶株式会社外観

三ツ木園製茶株式会社

  • 営業時間:9時00分~18時00分
    (店舗は不定休です)
  • 住所:〒358-0043
    埼玉県入間市西三ツ木105
  • TEL:04-2936-0883
  • Mail:info@mitsugien.com

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